top of page

Q  ダニアレルギーを起こすダニについて

 喘息をはじめとするアレルギー症状を起こす原因の一つにハウスダストがあり、ハウスダストの中でもダニの死骸、 糞がよく知られています。
 ダニアレルギーは、チリダニの仲間である

   コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)とヤケヒョウヒダニ (Dermatophagoides   pteronyssinus)によって引き起こされます。

   日本に生息するチリダニの代表は、この 2 種類です。 これらは、皮膚(ふけ)を食べて生活しており、

   ダニの糞や死骸が乾燥して細かいちりとなって空中に舞い、 それを吸い込んだ人がアレルギー症状を引き起こすもので、

   咬かんだり刺したりするダニではありません。
 昨今、話題になった「マダニ」は、チリダニと違いはるかに大きく体長2~30mmにおよび、主に山野に生息しています。
 なお、ダニの基準値は、1 ㎡当たりのダニが 100 匹以下になるとぜん息の発作が治まったという報告があることなどから、

   100 匹/㎡以下であることとされています。

 

 

 

Q  ダニスキャンはスクリーニングテスト

 学校においては、保健室の寝具や教室等に敷かれたカーペット等でダニ数やダニアレルゲン量が多いとの報告もあり、

   これらのダニの発生しやすい場所において、温度及び湿度が高い時期に、1㎡を電気掃除機で1分間吸引し、

   ダニを捕集し、捕集したダニ数を顕微鏡で計数するか、アレルゲンを抽出し、酵素免疫測定法にてアレルゲン量を測定します (基準の測定法)。
 ダニスキャンは、検体採取が1㎡を1分間吸引する方法ではないので、あくまで事前テスト法ですが、

   比較的簡便に測定ができる方法として採用しています。

 

 

 

Q  ダニスキャンの反応原理は?

        <ダニスキャンのクロマト構造と反応過程>

 

Q  ダニアレルゲンの基準値を超えたら

 基準値を超える場合は、掃除方法を電気掃除機にし、毎日丁寧に掃除を行う等の改善を行う必要があります。

   その際、集じんパックやフィルター等の汚れの状況を確認し、 電気掃除機の吸引能力が低下しないように注意する必要があります。
 また、保健室の寝具には、必ず布団カバーやシーツを掛け、使用頻度を考慮し適切に取り替えるよう心がける、

   クリーニングでのり付けするなどによって、布団の中からのダニの出現を防ぐことができます。

bottom of page